このブログのテーマである「回復のステップ」って何でしょうか?
回復のステップとは、「統合失調症の人が、どのような段階を踏んで回復していくのか」、
そのあらましです。
回復のステップ7+1
ステップ1:病気に気がつかない
ステップ2:病気に気がつく・知らされる
ステップ3:病気に絶望・拒否する
ステップ4:病気に観念する
ステップ5:病気を受容する
ステップ6:病気と折り合いをつけることを知る
ステップ7:出来ることをすればよいことを知る
+1(プラスワン):希望を持って生きることにする
以上が回復のための7つのステップと+1(プラスワン)です。
統合失調症は、2002年8月に精神分裂病から名称を変更された精神疾患です。
名前が変わったおかげで、この病気のイメージが柔らかくなりました。
私がこの病気になって実感したのは、病者である自分の中には、正常な自分と病気の自分とがいるということでした。
新しい病名になったおかげで、このことが伝わりやすくなったという気がしています。
回復の過程ではさまざまなことを体験しますが、各ステップごとに病者本人の気持ちが変わっていきます。
本人は、症状に苦しむのと同時に自分が「この病気であること」に苦しみます。
それは、この病気に対する偏見を自分が持たされているからです。
だからこそ、絶望・拒否をするし、観念し、受容し、折り合いをつける必要があるのです。
この変化の全体像がわかっているだけで、本人も、そして家族も、心に余裕が生まれるのではないかと考えています。