こんにちは!
谺(こだま)こと、児玉朋己です。
お元気してますか?
厳しい暑さですね。
「これで8月になったらどうなるんだろう?」
と戦々恐々です。
ところで、
前回の記事で、
「私は仕事で意思決定支援を行うのだ」
と書きました。
意思決定支援は、
権利擁護の一環として行うものです。
権利擁護とは権利を守るということです。
では、
どんな権利を守るのだろう?
前回の記事と重なる内容もありますが、
あらためて掘り下げたいと思います。
ではでは~
※本ページではアフィリエイト広告を利用しています。
私たちの権利〜意思決定支援を確実に行うために
職員研修にて
私が所属する法人で行った職員研修で、
講師は次のような意味のことを語った。
「権利擁護というのは、人権のような何か大きなものを守るということではない。もっと日常生活にありふれた小さなこと、おやつにケーキを食べたいとか、動物園に行きたいとか、あっちよりこっちの方が良いとか、そういう小さな『〜したい』という希望を守り叶えていくことだ。」
(研修講師より)
私は、
「そうか、利用者さんの一つひとつの小さな『〜したい』をないがしろにせず、大切にすれば良いのだなぁ。」
と納得したものだ。
「〜したい」を守る権利擁護
権利というと構えてしまうけれど、
いっけん些細に思える小さな「〜したい」を些細に扱わないようにする。
それが権利擁護なのだ。
人権を守る権利擁護
もちろん、
これも前回で引用した又村あおい氏の動画で語られたように、
虐待防止や差別禁止などの大きな人権を守る「担保の領域」も権利擁護だ。
職員研修の講師は、
私たち小さな法人の職員が職場で心掛けるべきことを語ってくれたのだ。
虐待しないこと、
差別しないことは当然の前提だ。
「~したい」を守る意思決定支援
そして、
「〜したい」と本人が意思を持ち、
やると決めてその意思を表明し、
実践するまでを支援し見届けること、
それが意思決定支援なのだと思う。
意思決定支援を確実に行うために
ところで、
そういった意思決定支援が確実に行われるために守りたい権利がある。
その権利とは、
学校で習うようなものではない、
もう少し意味の範囲を広げた権利だ。
それを「私たちの権利」と呼ぶ。
私たちの権利
(「自立生活プログラム(ILP)ってなーに」より)
これは、
障害者が障害者を支援するという理念のもと運営されている自立生活センターが行うILP(自立生活プログラム)の資料に含まれているもの。
「私たちの権利」は、
通常は権利とは言われない権利だけれども、
障害者がないがしろにされることの多い事柄だ。
コレを権利として言葉にしてくれたのは、
けっこう凄いことだと思う。
女性のアサーティブネス(自己主張・自己表現)の考え方を提唱した第一人者の一人、
アン・ディクソンの考え方を修正したものらしい(『権利擁護が支援を変える セルフアドボカシーから虐待防止まで』(竹端寛 著)による)。
「私たちの権利」を守ろう
精神障害当事者の私としても、
私の一番傷つきやすい部分を優しく包んでくれるような言葉だと思うし、
支援者として利用者さんに接する際に守るべき指針として大切にしたいと思う。
この権利を大切に守っていけば、
意思決定支援がおのずと果たされるのではないかと思う。
まとめ
前回の記事に厳しいコメントがついたように、
権利擁護・意思決定支援をまっとうに実現しようとすると、
なかなか困難な部分もある。
いたらない私が露呈してしまう。
こんな記事を書いて、
自分でハードルを上げてしまっているのかもしれない。
おおらかな目で見守ってほしい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
では、また!
生命って何だろう? 生きるって何だろう?
谺(こだま)
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。