精神障害者のあなたが働くということ【1】

 

はじめに

 

「早く働かなきゃ、何としても働かなきゃ、、、」
「動けるようになったら、とにかく働かなきゃ」

あなたはこのように思いつめていませんか?
焦りや切迫感に突き動かされていないでしょうか?

病気の実情のうちで、何よりも本人を苦しめるのが働きたいのに働けないことです。
精神障害を持つほとんどの人は、「ちゃんと働かなきゃいけない」と思いつめています。

この気持ちは、それはもう大きな切迫感として本人の心にのしかかってきます。

またその一方で、「できることなら働きたくない」という気持ちもあります。この気持ちは、病者としての身体が発する「まだ働けないよ」という正しいメッセージなのですが、本人は「これは怠け心だ」と思ってしまいます。

その結果どうなるかというと、「働かなきゃ」という〝良識〟で「働きたくない」を抑圧して一般就労への無謀な挑戦を繰り返したり、「働かなきゃ」と「働きたくない」との間に引き裂かれて、どちらが自分の本当の気持ちかわからなくなり身動きが取れなくなってしまったりします。

どちらの場合でも、「できることなら働きたくない」という気持ちを「怠けている」と捉えているため、「自分は怠け者だ」というひどい罪悪感にさいなまれます。これが実に苦しいのです。繰り返しますが、この気持ちは「まだ働けないよ」という身体からのメッセージです。

 

こんにちは。児玉朋己といいます。
私は、おのころ島が運営する地域活動支援センターりんりんで施設長として働いています。

このシリーズ記事は、あなたが就職活動をするにあたって、「精神障害者が働くということ」について前もってわかっておくと後で苦労をしなくてすむ考え方をまとめたものです。

統合失調症を持つ当事者としての私の実体験をもとに作りました。

藤枝市が開催した平成29年度の「精神保健福祉講座」で一般向けに発表した内容を、精神障害当事者向けに編集し直したものです。

あなた(あるいはあなたの大切な人)の就労に向けてお役に立てば幸いです。

 

私の人となり

私は音楽が好きで、大学生の時にバンド活動を始めました。就職の時に「プロになりたい」と言って普通に就職しませんでした。統合失調症を発症した後は、音楽がまったくできなくなりましたが、引きこもっている時期に再開しました。作業所やサロンの歌を作るところから始めて、自作曲を作るようになりました。最近は、年に3回くらい、静岡市内のライブハウスで歌っています。

この趣味を活かして、りんりんで利用者が制作した替え歌や落語・漫才・朗読などを録音してCD作品にするお手伝いをしています。

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ABOUTこの記事をかいた人

谺(コダマ)ッチャンこと、児玉朋己といいます。シンガー・ソング・ピアカウンセラーをしています。 静岡県藤枝市にある自立生活センターのおのころ島が運営している地域活動支援センター「りんりん」の施設長として精神障害を持つ方へピアカウンセリングを行うほか、シンガーソングライターとして音楽活動をしています。