「精神障害者問題を考える 映画とシンポジウム」報告:イタリアと日本、近づいてみれば、誰一人まともな人はいない

こんにちは!
お元気してますか! 私はマアマアです。

昨年12月、そして今年に入ってからの4月、精神障害を患った方が多年にわたって監禁されていた事実が発覚しました。
それを知って驚いた方は少なくないと思います。

あなたはどう感じましたか?

ニュースの見出しだけは見たという方も、食い入ってニュースに見入ってしまったという方もいらっしゃると思います。

今日は、「精神障害者問題を考える 映画とシンポジウム 『イタリア映画・人生ここにあり』&『当事者が語る精神障害者問題とは』」と題された企画にシンポジストとして参加してきた顛末をお届けします。

 

さあ、出発だ!

会場は、三島市生涯学習センター。
お昼までに着けばいいので、最寄駅から10:00ごろの電車に乗りました。

駅で三島までの切符を買おうとすると、
「休日乗り放題きっぷ」という切符があります。これだとと豊橋から熱海までのJR東海全線が乗り放題になります。2670円です。どうしますか?」と窓口の駅員さんに聞かれました。
通常通り切符を買うよりも割安になるので、「それもいいか!」と思い「そちらを買います」と答えました。

 

休日乗り放題切きっぷ

 

ご存知でしたか?
途中下車もできる切符です。
「こんな切符があるんだな! 帰りに何処かに降りてみようかな?」と思いました。

休日乗り放題きっぷ
リンク先を、下にスクロールすると説明を見ることができます。
機会があったらぜひ使ってみては?

 

みわよしこさんの記事で復習と予習を、、、

電車に乗ってから、「ちょっと復習と予習を」と思ってみわよしこ氏の記事を見直しました。
今回のシンポジウムでは、精神病院を解体した後のイタリアの状況を描いた映画をめぐっていろいろ語ります。

この映画を観るのはこれで3回目になるので、いろいろ思うところがあるのですが、当初依頼を受けた時に感じたのは、日本とイタリアの現状におけるあまりに大きい格差でした。その距離の隔たりに気持ちが重くなっていました。

イタリアでは精神病院が解体されて久しいというのに、日本ではいまだに監禁事件が起きています。
その落差について、触れられたらいいなと思っていました。

なので、発言することがあるかもしれないと、大阪府寝屋川市で起きた事件についてまとめた記事を読み返したのです。
みわよしこさんの記事は、ニュートラルな位置からわかりやすく書かれているので、いつも参照させてもらってます。

 

三島駅で紅林さんと合流!!

三島駅に着いたところ、一緒に登壇する紅林さんと同じ電車に乗っていたことが判明。
「おお!」と思って、二人で会場に向かいました。

グーグルマップを見ながら歩いたのですが、途中で逆方向に向かっていたことがわかり、二人で「うわー!」となりました。
ちょっと時間をロスしてしまいましたが、気を取り直して会場に向かいました。

途中のファミリーマートで昼食を購入しました。

 

三島市生涯学習センターに到着

ようやく会場前まで来て見ると、ものすごく立派な建物です。
「さすが三島だ」と思ってしまいました。

中に入ってみると、入り口すぐにあるロビーが吹き抜けになっていました。

 

ランチタイム・コンサート

心地よい音楽が流れてきます。
「ランチタイム・コンサート」という催し物で、フルートとピアノによる演奏会が開かれていました。

2階に上がって飲食スペースでお昼を食べました。アシストMILのみなさんと一緒でした。
吹き抜けのためフルートとピアノが聴こえてきます。

ちょっと緊張気味だった私には、少しの癒しタイム。

「こういうコンサートはよくあるんですか?」と主催者の一人である岩本さんに聞くと、「なかなか遭遇しないよ」という返事。
今日の私たちはツイていたようです。ラッキー!!

配られたチラシを見てみたら、2,3か月に一度、開いているようでした。
粋な企画だなぁ、と思いました。

 

主催のアシストMILとは?

ところで、この映画鑑賞会とシンポジウムを主催したのが、三島にあるアシストMILという自立生活センターです。
私が所属するおのころ島の仲間ですね。

私も以前参加したことのあるピア・カウンセリング講座を開催するほか、情報提供・権利擁護活動などを通して、障害者の自立生活を支援する仕事をされています。

アシストMILのホームページ

受付をして会場に入りました

さて、おなかを満たした後、会場のある3階に向かいました。
受付でアシストMILの岩堀さん(右)が迎えてくれました。

 

一緒に登壇する石川さんが、今日のために選んで着て来たというTシャツを見せてくれました。

 

以前、精神保健福祉に関するイベントに行ったときに物販していたものだそうです。
イタリアで精神病院の解体を決めたバザーリア法を通すために運動していた頃の合言葉だとか。

「DA VICINO NESSUNO E’ NORMALE」
と書かれています。
綴りが間違っていたらごめんなさい。

 

近づいてみれば、誰一人まともな人はいない

日本語に訳すと、
「近づいてみれば、誰一人まともな人はいない」
ということだそうです。

言いえて妙ですね。まさにそのとおり!

 

だんだんお客さんが入ってきて、会場内はこんな感じになりました。

 

とういわけで、いよいよ映画鑑賞です!

人生、ここにあり!

 

当事者が語る精神障害者問題とは

さて、映画が終わったらシンポジウムです。

 

始めに登壇者三人が自己紹介を含めて、映画を観た印象を語りました。
紅林慶太さんは、精神保健福祉士を目指して社会人枠で勉強している学生です。
石川淳さんは、ピアサポーターとして活動している当事者会ぽれぽれのメンバーです。
ファシリテーターは先ほど受付をしてくれた岩堀さんでした。

私は、このブログのプロフィールにも書かれているような自己紹介をしたあと、映画の感想を話しました。

話したことを逐一覚えてはいませんので、大まかにはこんな感じです。

今回でこの映画を観たのは3回目です。。
いろいろ、「こういうところも描きこまれていたのか」と気づくことが多かったです。

印象に残ったのは、主人公であるネッロが、彼自身は一般の健常者なわけですが、病者の人一人ひとりと対話して対等な人間として向かい合おうとしていたことです。
最初の自己紹介の時からそうですが、ああやって一人ひとりに言葉をかけていくことは、まして病者を相手にやるというのは、なかなかできないんじゃないかと思いました。

 

順番に発言した後、2巡目では、もう少し掘り下げた話を求められました。

当初この企画に誘われたとき、夏前だったと思いますが、最近立て続けに発覚した障害者の監禁事件について思うことが多かったです。

日本では、江戸時代以降、座敷牢と呼ばれるものに精神障害を発症した家族を閉じ込める風習があり、明治時代以降、それを私宅監置として公の制度として認めてきました。
私宅監置は、1950年に違法となりましたが、その「暴力を振るう精神障害者は閉じ込めるしかない」というメンタリティは国民のあいだに依然として残り、事件は起こってしまったのだと思います。
そういう社会的な背景があるから、家族も周囲に助けを求めることができなかったのだと思います。

 

 

この映画では、障害者の性もテーマになっているということで、性について発言を求められたので、自分の数少ない恋愛体験について話しました。少々、恥ずかしかったです。省略します(笑)

紅林さんは、「空気を読まなくてもいい、安心して引きこもれる社会を作りたい」という日ごろの思いをめぐって話してくれました。
「空気を読むのは、みんなが同じであることを強制されているから」「それがあるから周りと違う障害者も差別を受ける」

石川さんは、「人が人を支配してはいけない」「それは置き換え可能か?」「失敗する権利」ということについて話してくれました。
もちろん、Tシャツも来場者に披露してくれました!

 

なんとか盛況のうちにシンポジウムは終わりました。
岩本さんが、「みんな良かったと言ってくれています。当事者の方の話を聞く機会はあまりないので、それが良かったと思います。ありがとうございました。」と言ってくださいました。

 

アシストMILのみなさんと記念撮影

 

さあ、帰ろう!

記念撮影もすんで、さあ帰ろうと思ったら、外は大雨でした。

アシストMILのみなさんのはからいで、ミルの車で駅まで送ってもらいました。
ありがとうございました!

 

電車の中でいろいろ話しました

帰る方向が同じ紅林さんと、電車に揺られながらいろいろ話しました。

私の昔の話、障害者福祉の現状の話。紅林さんの今後の話。
紅林さんは、自分の将来について魅力的なビジョンを持っておられました。応援していきたいなと思いました。

 

夕食に、ラーメン食べよう!

紅林さんが、静岡でラーメンを食べていきたいというので、私も一緒に行くことにしました。

紅林さんが選んでくれたのは、伊駄天というお店でした。

雨の中、アーケードに助けられながら辿り着きました。
店内はこんな感じ。

 

塩ラーメンを食べました。
とってもおいしかったです!

おなかもいっぱいになり、「う~ん、満足!」

朝、声をかけられ思いがけず購入した休日乗り放題きっぷのおかげで、途中下車しても運賃は変わりませんでした!
駅員さんありがとう!

最寄り駅まで着き、バイクで自宅に戻りました。

 

まとめ

今回のために、イタリアの状況とか、日本のこれまでの精神保健福祉の歴史とか、勉強しました。
以前の記事、『むかしMattoの町があった』レビュー:いったい何が精神病院を解体させのか? も、その一環で書いたものです。
シンポジウムでの発言は個人的な内容が多く、その勉強した内容を直接語ることは少なかったのですが、背景の知識として私を支えてくれました。

新しい仲間と出会い、食事までして交流を深めることができ、充実した一日でした。

 

では、また。

生きるって何だろう? 生命って何だろう?
谺(こだま)

 
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ABOUTこの記事をかいた人

谺(コダマ)ッチャンこと、児玉朋己といいます。シンガー・ソング・ピアカウンセラーをしています。 静岡県藤枝市にある自立生活センターのおのころ島が運営している地域活動支援センター「りんりん」の施設長として精神障害を持つ方へピアカウンセリングを行うほか、シンガーソングライターとして音楽活動をしています。