演劇「4fish」@白子ノ劇場 by ユニークポイント レビュー:表現とは何か?

こんにちは!
谺(コダマ)ッチャンこと、児玉朋己です。

お元気ですか? 私は元気です。

昨日は、
静岡県藤枝市の白子商店街にある白子ノ劇場へ、
ユニークポイントの公演を観に行ってきました。

「4fish」という作品です。

今日は、
その感想をお話ししたいと思います。

 

ユニークポイント

ユニークポイントというのは、
劇団の名前です。

ですので、
公演というのは演劇のことです。

ユニークポイントは、
もともとずっと東京で活動していたのですが、

“思うところがあり”、

主宰する脚本・演出の山田さんの出身地に近い、
藤枝市に拠点を移したのだそうです。

その拠点が白子ノ劇場です。

 

ユニークポイントのユニークさ

私は、
数年間「藤枝市民劇場」に所属し、
2か月に一度ホールで公演される劇を観劇してきました。

市民劇場にやってくる劇団は、
大人数で、
立派なセットや大道具を使います。

それぞれの劇団に個性はありますが、
中規模以上のホールで公演するという共通点があります。

劇的な場面転換などがある作品を上演します。

 

それに対してユニークポイントは、
数十名程度の観客の目と鼻の先で、
数人程度の出演者が劇をやります。

 

初めてユニークポイントの公演を観たときには、

「こんな演劇があるんだ!」

と驚きました。

 

とても新鮮だったことを思い出します。

 

また、
ユニークポイントの作品はいつもそうなのですが、
よくある日常の出来事を描いていくなかで、
観客に社会問題について考えさせます。

 

その「考えさせ方」が自然で、
つい考えることに引き込まれてしまいます。

そこにも、
ユニークポイントのユニークさがあると思います。

 

4fish

さて、
今回の演目は「4fish」でした。

チラシにはこうあります。

市内にある4つの高校の演劇部は、合同発表会のあと、
演劇部の顧問の話し合いによって県大会に進む代表校を決めている。
4校の顧問による本年度の代表校決定までを描く、ユニークポイント最新作。

ユニークポイント
4fishちらし

まさに、
その会議の模様を描いた作品でした。

高校の部活動である演劇について、
各校の上演を評価する過程を描いています。

その「部活動の演劇」という“しばり”のなかに、
社会問題の「しっぽ」が表れます。

その「しっぽ」に引っかかった4人の顧問が、
それぞれ、
その社会問題について自分の意見を語ることで、
観客もその問題について考えざるを得なくなるのです。

いろんな問題が語られましたが、
印象に残ったものを少し。

 

高校生が、社会問題や政治問題について自分の意見を表現してもいいのか?

高校生のとき、
私は、
「安全保障のような政治問題は、女子供の考えることではない」
という、
皮のむけた大人の言うことを鵜呑みにしていました。

「そう言うからには、大人たちがしっかり考え議論して正し結論を出してくれているのだろう」

と思っていました。

 

甘ちゃんでした。

 

いまは、
責任ある大人として、
同じことをいまの高校生にはとても言えません。

大人って、
ぜんぜんちゃんと考え議論なんかしてないことを知ったからです。

 

 

特に、
考え議論するべき人たちこそが考えず議論もしていないという。。。

 

高校生の部活の演劇に、性的マイノリティが不快に感じる表現があってもいいのか?

ジェンダーの問題は、
最近はLGBTの問題としてよく語られます。

劇中では、
悪意はないのだが深い配慮・自覚のない表現として問題にされていました。

LGBTと呼ばれる人たちは、
一般に左利きの人と同じくらいの割合(8%)で存在しているそうです。

これは、
人によりさまざまな気づきの違いがあると思いました。
考えの違いというよりも、
どこまで深く気づいているかという問題です。

知識の絶対量としてまだよく知らないという人が多く、
それぞれの人が考える材料を持っていない気がします。

私は、
深い配慮のもとに、
自覚をもって丁寧に描くのであれば、
高校生でも性的マイノリティについて表現することはあっても構わないと思います。

前の項目で触れたような、
高校生の意見として表現すればいいと思います。

 

 

自覚なくハラスメントになってしまう表現は、
なくしたいですね。

難しいかもしれませんが。

 

演劇・表現をわかりやすいものにしてしまってもいいのか?

この問題・演劇論については、

「表現とは、わからないことを表現することに存在意義がある」

という主張に強く共感しました。

 

演出上は、

「高校生には難しいことはわからない。わかりやすいものを表現していればいい」

という意見と対立させていました。

 

演劇に限らず、
芸術はもちろんすべての表現活動は、

難しいから、よくわからないからこそ表現するものだ

という考えです。

 

御意!

 

出演した古市さんと

 

まとめ(感想)

こういった問題を提起しながらも、
劇としてたいへんおもしろかったです。

ちょっとコメディーっぽいところもあり、
観客席が笑いで溢れることもありました。

 

 

すごくよかったです!!

次の作品が楽しみです。

 

また行こうっと。

 

 

 

生命って何だろう? 生きるって何だろう?
谺(こだま)

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

谺(コダマ)ッチャンこと、児玉朋己といいます。シンガー・ソング・ピアカウンセラーをしています。 静岡県藤枝市にある自立生活センターのおのころ島が運営している地域活動支援センター「りんりん」の施設長として精神障害を持つ方へピアカウンセリングを行うほか、シンガーソングライターとして音楽活動をしています。