『才能の正体』レビュー:才能と努力の真実

こんにちは。
谺(コダマ)ッチャンこと、児玉です。

お元気ですか! ちょっと寝不足?

本を読んでいたりすると、どんどん引き込まれていって夜更かししてしまい、ついつい寝不足になってしまうことがありますね。
私もこの本、『才能の正体』(坪田信貴)を読んで止まらなくなり、読了したら日付がまさに変わろうとしているところでした。

それだけ中身の濃い内容だったのだと思います。

今日は、この本を読んだ感想をお話ししようと思います。

 

子供たちの才能を開花させるということ

この本を買ったのには理由があります。
著者の以前の本、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)(以下、『ビリギャル』)を読んで感銘を受けていたからです。

塾講師の人が生徒の成績をアップさせたという話にはとても関心があります。
子供たちに勉強するという動機を発動させ、努力を続けさせ、結果を出させる、というのは凄いと思うからです。

その塾講師のスキルは、勉強以外の大人の私たちの仕事や私生活にも適用可能なスキルやノウハウだと思うのです。

それで、書店でこの坪田さんの新作を見つけて、すぐ買おうと思った次第です。

 

この本で得られた学び

この本で得られた学びはいくつもあるんですが、ここでは2つの学びについてお話します。

 

  • 「才能がある」と言われる人に共通しているのは、〝正しいやり方〟を選んでちゃんと努力していること。
  • 「本当の成功」とは、「100年かけても達成したい」と心の底から思うものを見つけることや、そういう思いを分かち合える仲間を見つけること。

 

学び①:「才能がある」と言われる人に共通しているのは、〝正しいやり方〟を選んでちゃんと努力していること。

『ビリギャル』がベストセラーになってから、著者はたびたび、「慶応大学に合格したさやかちゃんは、もともと地アタマがよくて、才能があったんでしょう」という言い方をされるそうです。

そのように言う人は、いずれも〝結果だけ見を見て〟そう言っているのだと著者はいいます。

 

それがどんな人であっても、結果が出たら「元がいい」「地アタマがいい」と言われ、結果が出なければ「もともと才能がない」、と言われるのです。受験までに驚くほど偏差値が上がっていたとしても、です。

(33p.)

 

自分に合っていない、ふさわしくない場所でいくら頑張っても、物事は身につきません。
「才能がある」と言われている人たちは、
〝その人に合った〟動機付けがまずあって、
そこから〝正しいやり方〟を選んで、
〝コツコツと努力〟を積み重ねている。

(27p.)

 

多くの生徒を指導してきたからこそ、それが手に取るようにわかるのでしょう。そういうもの、それが当たり前なのだと思います。

 

才能と努力をめぐるダブルスタンダード

私はといえば、自分については、「何事も努力だ」「能力は努力しなければ伸ばすことはできない」と考えます。

けれど、ほかの人については、見る態度をすっかり変えてしまい、結果だけ見て「あの人には才能があるんだなぁ。いいなぁ」と思ってしまっていました。

たとえば、私の職場の地域活動支援センター「りんりん」では、利用者がいろんな創作活動をしているのですが、そのなかには、なかなかよくできた短編小説を書いてくる人がいます。

すると、「すごい、才能あるんだね」と思ってしまいます。

そう思いながら彼と付き合っていると、本人が「以前に小説を書く教室に行ったから書けるようになったんです」と打ち明けてくれたりします。

その時点でハッと「そうか、勉強・努力したから書けるようになったんだな。もともとできたわけじゃないんだ」と気がつくんです。

 

ダブルスタンダードというか、自分の「何事も努力だ」という考えが、実は上っ面だけで身になっていなかったんですね。

人を見るときに、安易に「才能がある」と決めつけてその人の努力の過程を見ない態度を改めたいと思いました。

 

学び②:「本当の成功」とは、「100年かけても達成したい」と心の底から思うものを見つけることや、そういう思いを分かち合える仲間を見つけること。

成功って、スポーツなら日本一になるとか、オリンピックで世界一になるとか、仕事・ビジネスなら億単位で稼ぐとか、だと思っていました。目に見える結果ですね。

でも、それらは結果の一部分でしかなくて(目標・途中経過)、本当は、「100年かけても、と心の底から思えるものを見つけてそれに取り組むこと」だったんですね。そして仲間。

残念ながら、今の自分には「100年かけても」と腰を据えて思えるものはないなぁ、と気がつきました。

というか、腹の底まで自分が深く広がって「自分はコレがしたいな」と思うことがあっても、数日後にはすっかり忘れて一日一日をやり過ごすことで精いっぱいになってしまっていたりします。

これが今の私の現状でしょうか。

 

100年かけても、という覚悟が、、、

私のプロフィールに、

シンガーソングライターとしては、「無理強いしない音楽、それでいて、怒っている人を優しくし、悲しんでいる人を笑わせ、落ち込んでいる人の元気が出るような音楽」を届ける活動をしている。

谺(コダマ)ッチャンのプロフィール

 

と載せているんですが、「100年かけても」という覚悟はなかったかもしれない。

自分の覚悟を決められるようになりたいです。

 

まとめ

私の学びを2つ選んでお話ししてきましたが、お伝えできなかった学びがたくさんありました。
自分自身に対しても、子供さんに対しても、仕事での同僚や部下に対しても適用可能なノウハウが載っています。
「才能や能力を伸ばす」というテーマに関心のある方には、すごく役立つ内容になっていると思います。

 

では、また。

生きるって何だろう? 生命って何だろう?
谺(こだま)


才能の正体 (NewsPicks Book)

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ABOUT US
谺(こだま)
谺(こだま)こと、児玉朋己といいます。 歌うピア・サポーターをしています。 静岡県藤枝市にある自立生活センター「おのころ島」が運営している地域活動支援センター「りんりん」の施設長です。 精神障害を持つ方へ同じ当事者としてピアカウンセリングを行うほか、シンガー・ソングライターとして音楽活動をしています。