こんにちは!
谺(コダマ)ッチャンこと、児玉朋己です。
お元気ですか? 私はウキウキしています。
というのは、今日のレビューが
映画「ラブソングができるまで」(Music & Lyrics)
だからです!
以前に紹介した「17歳のカルテ」と同様に、この作品も何回観たかわかりません。
「17歳~」が悲しく切ないシーンが多いのに比べ、こちらはコメディタッチで物語が進んでいきます。
純粋に面白く、笑いながら観られるのです。
気に入っているシーンをかいつまんでお話しします。
ネタバレもありますので、ご注意を。
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ラブソングができるまで(Music & Lyrics)
アレックスとソフィーの出会い
80年代に大ヒットを飛ばしたザ・ポップというバンドのボーカルで、今は地味な巡業の日々を送っているアレックス(ヒュー・グラント)は、今をときめく人気歌手のコーラ・コーマンから新曲「愛に戻る道」を制作してほしいと依頼される。
植木係としてアレックスの自宅を訪れたソフィー(ドリュー・バリモア)に作詞の才能があると直感したアレックスは、一緒に曲を制作してほしいと頼む。
ソフィーはいったん断ったが、アレックスの熱意と称賛にほだされ引き受ける。
好きなところ
はじめ、アレックスはマネージャーのクリスが見つけてきた〝ヒップな〟作詞家と曲を作ろうとするのですが、なかなかうまくいきません。
そこへ、植木に水を与えるためにソフィーが訪れます。
ソフィーが、曲を作っている二人のやり取りを聴きながら思いつきの歌の断片を口ずさみます。
この断片がすごくいいのです!!
アレックスでなくても、歌を作る人ならきっとそそられる断片です。
私も思わず惹きつけられました。
アレックスは、このソフィーならいい詞を書けると確信して作詞を依頼するのです。
納得! です。
出来上がった曲は、みごと、採用されます。
スローンとの対決
曲が採用された夜、クリスらとともにディナーに訪れたレストランで、二人はスローンと遭遇します。
スローンは、フィアンセがいることを隠してソフィーと無責任に付き合った過去のある作家です。
スローンがソフィーと付き合った当時の顛末を書いた小説がベストセラーとなり、ソフィーは心に傷を負っていました。
アレックスは、ソフィーの敵を討つためにスローンと対決します。
好きなところ
この対決で、アレックスがスローンをコテンパンにしていたら気持ちが良かったのですが、スローンにはうまくかわされ、あまり格好の良くない結果になってしまいます。
でもそのあと、ソフィーは「あなた、勇敢だったわ」(You were amazing tonight.)と言うのです。
スローンに抑え込まれてしまい、対決自体は失敗だったのに。。。
どんなに無様に見えたとしても、男にはやらねばならぬときがある!
アレックスのソフィーのためを思う気持ちが伝わったのだと思いました。
二人に亀裂が、、、
二人の絆はゆるぎないものだと思われましたが、亀裂が入る〝事件〟が起きます。
コーラが、二人の作った曲のアレンジを大幅に変えてしまい、原曲の持っていたイメージを台無しにしてしまったのです。
ソフィーは抗議しようとしますが、アレックスは自分の立場をまもるために「音楽ビジネスにはよくあることだ」と言ってソフィーを黙らせます。
ソフィーはショックを受けアレックスとは終わりにしようと思います。
作詞家もやめようと決心します。
クリスに自分のマネジメントも頼んであったのに。
ソフィーに贈る歌
物語はクライマックスに向かいます。
コーラのマジソン・スクエア・ガーデンでのコンサートで「愛に戻る道」が披露されるのです。
ソフィーは姉の家族とともに、アレックスとの関係にけじめをつけきっちり分かれるためにコンサートに行きます。
コンサートでアレックスは、「愛に戻る道」とは別の自分で作詞をした曲「ドント・ライト・ミー・オフ」を歌います。
それは、ソフィーとの出会いと曲制作の過程を振り返った歌でした。
ソフィーは、アレックスの真心を知り、赦します。
好きなところ
この映画のメインの曲はもちろん「愛に戻る道」なんですが、私はこの「ドント・ライト・ミー・オフ」が大好きです。
作詞の才能はないと自他ともに認めていたアレックスが、ソフィーを取り戻すために誠実に作った歌だと思います。
彼の真心が伝わってくる佳曲です。
愛に戻る道
さて、コンサートも進み、いよいよ「愛に戻る道」が披露されます。
ソフィーは驚きました。
アレンジが元に戻っていたのです。
アレックスが保身をやめ、コーラに「今のアレンジでは、歌詞の純粋さが踏みにじられる」と話したのでした。
「ソフィーを取り戻すためだ」とも。
アレックスとコーラによる「愛に戻る道」の熱唱で物語は終わります。
好きなところ
アレックスが「愛に戻る道」のアレンジを戻すようにコーラに話したシーンはありません。
また、「ドント・ライト・ミー・オフ」をアレックスが作っているシーンもありません。
でも、アレックスはやったのです。
人知れずやるべきことをやって男らしいと感じさせる演出です。粋です。
カッコいいな! 私もそうあれたらいいなと思いました。
まとめ
アレックスが曲の制作を依頼された後、
- 「生みの苦しみを再び味わえと?」
- 「曲作りは、面倒くさすぎる」
と語るシーンがあります。
〝曲作りが嫌な作曲家〟って、変ですよね?
いつも笑って見ていたシーンなんですが、他人ごとではないと気づきました。
先日の記事の「音楽について:作曲が苦しい?」の項でお話ししましね。
曲を作ろうとするとき、「またあんな苦労をしなければならないのか?」と思ってしまう私は、このときのアレックスとまったく同じ状態だったんです。
ミュージシャンだ、シンガー・ソングライターだというんなら、「面倒くさい」なんて言ってる場合じゃないですね。
生きるって何だろう? 生命って何だろう?
谺(こだま)
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